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どくだみ茶を飲むと何がいいのか?7つの魅力

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どくだみは日本中ほぼどこでも見ることができる野草のひとつです。
草全体から独特の強い香りを放つのが特徴ですが、葉や茎には薬効があるため昔から薬草として使われてきました。

どくだみは薬効の多さから漢方薬として「十薬(じゅうやく)」と呼ばれ、古くから毒を矯める(正しく治す)ところから毒矯み(どくだみ)と名がついています。

どくだみ茶はそんな薬草を乾燥させてお茶にしたものです。

 

どくだみの成分

十薬と呼ばれるだけあって豊富な有効成分が特徴です。

ミネラル

  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • 鉄分
  • 亜鉛
  • リン
  • マンガン

 

フラボノイド類

  • クエルシトリン
  • イソクエルシトリン
  • ルチン
  • エルチトリン
  • デカノイルアセトアルデヒド(ニオイの元)

 

ビタミン類

  • ビタミンB2
  • ビタミンK
  • ナイアシン
  • パンテトン酸

こんな感じでさまざま成分を持っているどくだみ。
抜いても抜いても生えてくる生命力の源なのかもしれない。

 

どくだみ茶は体にいい

どくだみ茶は葉っぱや茎を乾燥させた健康茶です。

上記の成分はどくだみの生の状態で含まれているものなので、お茶になると揮発してしまう成分などは減ってしまう、もしくはなくなる。

例えば、デカノイルアセトアルデヒドはあの臭いニオイの元ですが、殺菌効果があるので生の状態では傷口の殺菌などに使える。
アレを傷口に塗るなんて昔の人はなぜ思ったのか。

お茶になると、殺菌成分としてのデカノイルアセトアルデヒドは失われますが、おかげでニオイは大幅に減少します。

 

 

高血圧、むくみ

どくだみの特徴のひとつはカリウムが多く含まれていることです。

高血圧の原因のひとつである塩分は、摂取量が多いと血液中にナトリウムが増えて、血液中の水分が増えます。
そのためむくんだり、血管が膨らむため圧力がかかります。
この状態が高血圧です。

カリウムを摂取すると体内のナトリウムとバランスを取ろうと作用するため、利尿作用によって高血圧の症状が改善されます。

 

 

抗糖化作用

糖化は炭水化物や砂糖など糖質を摂取したさいに、体でエネルギーとして使われず余ったものがタンパク質と結合すると、有害なAGEsという物質を生み出す現象です。

老化現象の大きな要因のひとつで、血管や皮膚の弾力を失わせ、シワやたるみ、くすみなど見た目も中身も老けさせる性質があります。

どくだみ茶はこの糖化を抑えてくれる働きがあります。

クエルシトリンやエルシトリンなどのポリフェノールの働きによってAGEsが生み出されるのを抑制してくれます。

また、利尿作用が強いので糖の排出を促してくれます。

 

血管に対して効果がある

年齢を重ねるごとに血管は老化が進み、柔軟性が失われていきます。
また、生活習慣や加齢によって血液は粘度が高くなってドロドロになってしまいます。

このような状態は脳、心臓に負担をかけ、高血圧の原因にもなります。

 

どくだみに含まれるクエルシトリンイソクエルシトリンは血管の柔軟性を回復させる効果と血液をサラサラにする効果があります。
そのため、毛細血管を丈夫にし、血行が良くなります。

さらにルチンという成分も血管や血液に対して効果があります。

ルチンは血管の血液と細胞との栄養や酸素のやり取りをスムーズにする効果とビタミンCの吸収を促進することができます。

ビタミンCはコラーゲンの合成には欠かせない栄養素です。
ルチンは血管の老化を抑制してくれる効果が期待できます。

 

血行が良くなるということ

毛細血管の柔軟性と血液サラサラによる影響は、お肌にもしっかり現われるでしょう。

隅々まで血液が行きわたれば、栄養や酸素が十分にいきわたり、新陳代謝は活発になります。
シミやシワはできにくくなり、顔色がよく見えるため若々しい印象を与えます。

また、冷え性などの改善にもつながります。

 

デトックス効果

  • クエルシトリン
  • イソクエルシトリン

どくだみ茶に含まれれるこれらのポリフェノールは便を柔らかくする働きがあり、カリウムは腸を刺激して便を出しやすくします。
そのため便秘解消の効果が期待できます。

また、どくだみはカリウムが豊富に含まれているため利尿作用があります。

体内から老廃物や余分な水分を排出できれば、デトックス効果が期待できるため、結果としてニキビや吹き出物が改善されるようになるでしょう。

また、デトックス効果で体内の毒素がでることで、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状が緩和されるといわれています。

 

食事と一緒がおすすめ

どくだみに含まれるクエルセチンには、脂肪の吸収を抑制する効果があるので、余分な脂肪を摂取しなくてすみます。

日本人は塩分を取り過ぎる傾向にありますが、どくだみ茶はカリウムがたくさん含まれているので、体から塩分を押し出し、利尿作用で排出できます。

また、糖化も抑えてくれるので食事と一緒に飲むのがおすすめですね。

 

胃があれているとき

どくだみに含まれるクエルシトリンには、炎症を抑える効果があります。
そのためストレスや不摂生、バランスの悪い食生活などダメージを受けた胃腸に働きかけて、胃粘膜の炎症を抑えて、ただれや傷を修復してくれます。

 

 

膀胱炎にも

膀胱炎は、尿道から膀胱に向かって細菌が侵入して発症する病気です。
トイレを長時間ガマンしたり、冷えや疲れ、ストレスなど血行が悪くなると細菌に侵入されやすくなります。

病院に行くと抗生物質をもらい、お茶などをたくさん飲むように言われます。
膀胱内の細菌を外に出したいからです。

どくだみ茶は利尿作用が強いため、飲むことで短時間で尿意を感じるでしょう。
また、血行が良くなるので体の抵抗力も回復するため、どくだみ茶はピッタリなお茶かもしれません。

 

 

 

どくだみ茶と副作用

たくさんの効能があるどくだみ茶ですが、それゆえに注意点があります。

 

腎疾患の人は注意が必要

どくだみ茶はカリウムが豊富なのが特徴です。
健康な人には問題はありませんが、腎臓に疾患のある人には排出しきれない可能性もあります。
飲む前に医師に相談してからにしましょう。

 

おなかが緩くなるかも

便秘解消にも効果があるどくだみ茶ですが、人によってはたくさん飲むと腹痛や下痢をおこす人もいるようです。
自分の体質と相談して様子を見てみましょう。
合う合わないは必ずあります。

 

 

煎じかた

どんなに有効成分がたっぷりのお茶でも、きちんとお茶として抽出しなければ意味がありません。

どくだみ茶は煎じた後、長く置くと変化していきます。
そのため飲む分だけ作って、その日のうちに消費しましょう。

用意するもの

  • どくだみ茶:10~15g程度
  • 水:600ml

土瓶、ホーロー、耐熱ガラス鍋などを使います。
鉄製や銅製などの金属は、苦み成分であるタンニンが鉄などと結合して変質するためです。

 

作り方

水を一度沸騰させ、弱火にしましょう。
茶葉を入れてじっくり20分ほど煎じます。

どくだみ茶には熱に弱い成分があるため、お湯は60℃~70℃程度で煎じるとベストです。

時間が来たら茶葉は取り除きましょう。
成分が茶葉に戻ってしまうからです。

 

ポイント
急須で入れるよりも、煎じたほうがしっかりと成分が出ますよ。
独特のニオイが気になるようなら、麦茶やほうじ茶などブレンドすると飲みやすくなる。

 

 

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