シワは誰もが気になるお肌の変化のひとつです。
皮膚の加齢変化と代表的なものですが、実際きちんと理解できていないかもしれません。
ではそもそもしわってなんだろう?きちんと知ることが向き合ってケアするための第一歩!
しわってなんだろう?
年齢を重ねるにつれてお肌に起こるシワという現象。
アイロンで伸ばすように消したいものです。
乾燥するとできると思っている人は多いかもしれませんが実は違います。
たしかにごく浅い「ちりめんじわ」と呼ばれるものは乾燥してできるものなので、保湿をしっかりしたり、お風呂上りに確認すると見当たらなくなっていたりします。
しかし、お風呂からあがっても消えていないシワに簡単に気が付くことができるでしょう。
シワができるメカニズム
シワがどのようにできてしまうのか?流れを見ていきましょう。
ちりめんジワ(小じわ)
初期段階のシワで、で乾燥すると目立って見えるごく浅く細かいシワです。
乾燥によって表面的にシワができているので、肌にうるおいが戻れば回復してわからなくなります。
シワとは呼んでいますが、本格的なシワとは言えないものです。
多くの女性が気にするシワは真皮にできるシワです。
そのため、ちりめんジワをケアしても、真皮のシワの予防にはなりません。
表情ジワ
笑ったり、しかめたりと表情に合わせてできるシワです。
若い時には表情が戻れば消えてしまいますが、年齢を重ねるにつれてそのシワが深くなり、徐々に消えてしまわず残るようになります。
本格的なシワの始まりと言えるでしょう。
真皮のシワ
これは表情を変えていなくても、顔に深く刻まれてしまったシワです。
額や目じりに見られるシワですね。
真皮ではコラーゲンの減少と変性により、弾力が年齢と共に失われています。
また、その量も共に減っていっているので、皮膚は紙のように薄く硬くなっていきます。
例えるなら、コピー用紙に折り目がついたらとれないように、硬くなった皮膚に折り目がついたらとれません。
表情を変えた際の折り目がシワとなって残ってしまうのです。
このシワの部分は、最終的に真皮のコラーゲン繊維が変性するともに、断裂により深く溝となって刻まれて治らなくなります。
シワの原因
皮膚の構造上で肌の弾力は、真皮にあります。
真皮にはコラーゲン繊維がフェンスのように張りめくらされていて、それをゴムのような素材エラスチンでつなぎ合わせてスプリングのような弾力を生み出しています。
しわの多くの原因は乾燥ではなく、加齢によって肌の奥の真皮にあるコラーゲンとエラスチンの減少と紫外線による影響で弾力が失われて起こる現象です。
繊維が悪くなる
コラーゲンもエラスチンも年を重ねたり、紫外線を受けたりさまざまな要因で質自体が悪くなり変性して硬くなっていきます。
このようになったら弾力は失われ、もろいためシワができたときに戻らなくなってしまいます。
表情を変えたときのシワ、いつのしてしまう表情のクセなどがあるとその部分はシワとなって残ります。
質の落ちたコラーゲンは、長く放置していた輪ゴム同士がくっついてしまうように、古いコラーゲンが分子同士くっついてしまい硬くなります。
本来なら新陳代謝で入れ替わりますが、コラーゲンが硬くなっているため分解されにくいので肌にいつまでも居座り、新陳代謝の邪魔をしています。
再生力が落ちる
コラーゲンもエラスチンも質が悪くなってくる前に、新しいものと入れ替わるものです。
そう、新陳代謝によって皮膚は生まれ変わっていくからです。
真皮にある線維芽細胞ではコラーゲンもエラスチンも作られていますが、加齢によって生産量は減少していきます。
そのため、真皮の弾力は衰えていくので、シワが生まれてしまいます。
たるみ
たるみの根本原因はシワとほぼ同じと考えられます。
- コラーゲン線維が減ったり、変性して弾力が失われた
- コラーゲン同士を繋ぐエラスチンが減少した
たるみは皮膚の総面積が変わらないにも関わらず、中身が減ったために皮膚が余ってきている状態です。
真皮をキープしていた繊維や弾力素材が衰え失われたため、線維全体のバランスが崩れたり、重力に対して支えらずたれてきたり、顔の組織が減ったことで顔の中身が減って皮があまることになります。
そのため顔は「たるみ変形」と同時に、「はりの低下」・「毛穴の開き」・「しわ」をともなって感じることが多いのです。
たるみ毛穴
多くの人が、ほほなどの毛穴の開きからたるみを感じ始めるようです。
たるみ毛穴は初期のたるみです。
若い時はコラーゲンがしっかりとハリをキープしていますが、コラーゲンが減少したりすることでそれらを支えられなくなり毛穴がひらいてしまいます。
そのため、たるみによって毛穴がつながったように見えたり、涙型になったりします。
小鼻の横など目立つように感じるでしょう。
涙袋のたるみ
目元は元々皮膚が薄く、皮膚が弾力が失ってしまうと眼球のまわりにある脂肪を支えられなくなるため、下まぶたの皮膚がぷくっと膨らんだように見えてしまいます。
初期段階ではクマが目立つようになったと感じる人が多いようです。
進行することで涙袋に変化していきます。
法令線
ほうれい線は口の両側にできるシワです。
ほうれい線自体はシワではなくたるみがその原因です。
頬の厚い脂肪を支えるはずの皮膚やその下にある皮下組織が衰えることによって、たるみが発生して顔が下がってきて、口元にほうれい線ができてしまいます。
二重あご
フェイスラインの皮膚がたるむとあごの厚い脂肪を支えられなくなるためです。
頬からあごまでが顔の中でも最も脂肪が厚いため、皮膚の弾力の低下と共にたるみが発生し二重あごになります。