基礎知識

皮膚の汚れとはなんだろう

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皮膚の洗浄は皮膚本来の機能を維持して、健康的で美しい肌を保つための重要なスキンケアの一つです。

一見何も汚れていないように見えるお肌、汚れってなんだろう?

 

外からの汚れ

外因性の汚れには様々なモノがあります。

  • ほこりや土などの環境によるもの
  • 化粧品
  • 化学物質
  • 食品
  • 皮膚表面に寄生した病的細菌、真菌、ウイルス


このような外から汚れは、目に見えるものから小さすぎて見えないものまでたくさんありますが、化学的、物理的刺激やアレルギーをもたらすなどの悪影響を
皮膚に与えます。

とくにアトピー性皮膚炎や皮膚の湿疹などを持っている人は、悪化する原因となります。

 

内側からの汚れ

  • 剥離した角質
  • 皮脂
  • 皮膚の生理的活性あるいは新陳代謝に由来する汚れ
  • 皮膚の常在菌の代謝産物

このような皮膚の汚れのほとんどは、私たちが生きているために必要な皮膚の生理的な代謝産物です。
どれも皮膚にとって重要な働きをしていますが、これらも時間とともに皮膚の汚れとなります。

 

意外と多い?

皮膚の一番外側で防御機能を担っている角質層。
肘の内側の角質層では1日あたり0.6〜0.9層が生理的ターンオーバーで剥がれ落ちます。
すごく少なく感じますが、これを全身の皮膚に換算すると6〜14gになるのです。

これらはフケや垢と呼ぶことになるものです。

 

 

皮膚が汚れているとどうなる

皮脂や汗などの汚れを放置しておくと、その表面にほこりや花粉、アレルギー起因物質が付着しやすくなります。
さらにその汚れにさまざまな細菌が増殖したり、皮脂は過酸化脂質に変化し、汗に含まれる尿素や乳酸などが刺激物質となるなど皮膚に悪影響を与える。

皮膚表面の汚れが付着したままであると、正常な表皮のターンオーバーが阻害されることにもなる。

さらに、皮膚の汚れを放置しておくと、常在菌の代謝産物などにより体臭不快な臭いが発生することになってしまいます。

 

頭の汚れ

頭皮は皮脂や汗の分泌量が多く、毛髪は整髪料などもついているので、まるでモップのようにホコリが付着しやすくなっているためこれらが汚れとなる。
そのため細菌が増殖しやすい環境と言えるでしょう。

皮膚の病気などを抱える頭皮ではいわゆるフケが汚れとなる。

ちなみにシャンプー後の頭皮の皮脂は24時間後に洗髪前の状態に回復する。
気が付いていると思いますが、結構頭は脂っぽいのです。

 

顔の汚れ

顔も頭皮と同様に汗や皮脂の分泌量が多く、さらに化粧品を使用することによって汚れやすい部位です。
眼の周囲は涙の分泌によってほこりが付着しやすく、眼薬も目のまわりに付着して汚れとなってしまう。
こぼれたら必ず拭こう。

口唇には口紅が使用され、さらに口のまわりは食物が付着しやすい。

化粧品の特にファンデーションですが、締麗に塗ったばかりのときは汚れとは言わない。
しかし、塗ったあと半日後には汗、皮脂、垢がファンデーションに混在しており、皮膚の生理機能に悪影響を及ぼし、明らかな皮膚の汚れとなる。
立派な肌荒れの原因といえるでしょう。

 

皮膚の汚れは思ったより落ちにくい

洗浄剤を用いて、同じ部分を2〜3回洗浄しないと完全に汚れが落ちない。
また、毛穴やしわのような凸凹がある部位ではより汚れが落ちにくい。
顔の汚れやメイク、ファンデーションは髪の生え際、小鼻、顎の下などに汚れや洗顔料が残りやすい。
しっかり洗い落とそう。

洗い残しの洗顔料もまた汚れの原因となります。
気をつけよう。

 

汗も皮膚の汚れの素になる

人間は全身に「エクリン汗腺」という汗をかく器官があります。
これは体温の調整をするためです。

首まわり、わき、胸骨部、股部などの関節がある部分は汗あるいは皮脂の分泌量が多く、汚れがたまりやすい。

栄養となる皮脂汚れ、水分として汗があるため細菌や真菌が増殖しやすい条件が整っている。
ニオイの原因の一つとして注意が必要です。

 

 

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